「美女の正体」を読んで意識が変わった話

美女の正体を読んで

フォトグラファーの下村一喜さんが書いた「美女の正体」
発売日は2016年6月24日ですが、わたしが手に取ったのは今から1年前ぐらい。
表紙や冒頭の写真の美しさと、ちょっと立ち読みした内容の面白さに惹かれて購入しました。

何気なく手に取った本でしたが、この本との出会いによって、こじれにこじれた自分の見た目に対するコンプレックスと向き合うことになりました。

別もの(異形)になりたい

わたしは自分の顔の中で良いと思えるパーツがひとつもありません。
目は一重で小さいし、低いブタっ鼻で口の形も嫌い。
見た目でイヤな思いをしたことも数え切れないほどあります。

美女の正体にまず書かれているのは”美女のグラデーション”
それは絶世の美女をトップにした山形のヒエラルキーではなく、頂点も底辺もない流動する輪っかのようなもの。

ヒエラルキーでは頂点の「絶世の美女(異形)」と、底辺の「別もの(異形)」は共通点が多く、別ものも進化すると絶世の美女になりうる、というところが興味深かった。

別もの、という位置づけもまったく考えたことがなかったので、わたしにとっては目から鱗でした。
(いちばん底辺は「下」だと思っていた)

別もの(異形)
・自己肯定が強い
・比較論の外にいる
・他人と戦わない
・人を強く魅きつける
・個性をつかみとっている
・自覚している
・悲劇性がある

別ものになりたい!比較論の外に行きたい!と強く思ったのを覚えています。
並大抵のことではなれそうにもないですが・・・

欠点も含めて自分を受け入れることから始まる

美女の正体を読んで
背表紙も美しい

コンプレックスの塊みたいなわたしが別ものになるには、まずは自分であることを欠点を含めて受け入れることが必要らしい。

このことは「山口小夜子という混線」という章に書いてあります。

当時の金髪碧眼の西洋の女性こそが美しい、という価値観に衝撃を与えた、山口小夜子の黒髪のおかっぱ頭に切れ長の目という日本的な美しさ。

まわりの価値観に合わせるのではなく、自分の持っているもの(日本人というナショナリズム)を受け入れて最大限に活かすこと。
これは、それぞれの美しさのためにありのままの自分を受け入れる、ということに通ずる・・・

彼女は自分に似合う日本的な要素を絶妙に取り込んで、自分という作品を作り上げたのだと思います。おかっぱで、切れ長の目で、ナショナリスティックな美を極めることで、世界的なモデルというコスモポリタンの座を獲得したのです。
(中略)
そしてそれは、女性ひとりひとりの美しさにも通じること。自分であることをまず、欠点も含めて受け入れてください。

序盤に書いてあることなのですが、すごく考えさせられました。
また、欠点やコンプレックスについては別の章にこんなことも書いてあります。

目が小さい、鼻が低い、口が大きい・・・
それを欠点と呼んでしまうとコンプレックスになり、修整するために化粧に時間をかけたり美容整形に走ったり、ということになります。
でも、これはわたしの個性、と受け入れてしまえば、不思議なことに誰もそんなこと気にしないし、逆転してチャームポイントになることも。
(中略)
結局大事なのは、自分のルックスを受け入れるか否か。外見と内面がどう折り合いをつけるか、なのだと思います。

人形のように整った顔立ちじゃなくても、モデルのようなスタイルじゃなくても、魅力的だなと思う人はたくさんいる。
自分の個性を活かしたそれぞれの美しさがある。

人に対しては素直にそう思えるんですが、自分には当てはめられなくてずーっとこじらせてました・・・

「ブスはなにやってもブス」「がんばったところで元がコレだし」

自分に対してそう思っていて、キレイにしていたい気持ちはあるけれど、やりがいないなと思っていました。

そんなわたしでも、美女の正体を読み進むにつれ、だんだんと意識が変わってきました。

“卑屈女の自分磨きウォーズ”

このブログには「卑屈女の自分磨きウォーズ」という美容カテゴリーがあるんですが、これは「美女の正体」に触発されて作ったカテゴリーです。

わたしも自分なりの美しさを目指したい!
自分を受け入れて、きれいになりたいという素直な気持ちを大事にしたい!

自分なりに、自分が持って生まれた素材を受け入れ、活かして美しくなろうと勇気をもらいました。

素直に「キレイになりたい」と思えるようになっただけでも進歩です。

歯列矯正など自分のためにお金と時間を使い始めて、少しは自分の見た目を肯定できるようになった気がします。

人によって感想はいろいろ

わたしにとってはすごく勇気をもらって、前向きになれた一冊。
これは素晴らしい!と思って人にも勧めたんですが、難しくてまったくわからなかった・・・という人もいました。
文章は読みやすかったけど、内容がよくわからなかったそう。

Amazonのレビューも評価は人それぞれ。
わたしとっては、人生の節目でたまに出会う、一生の助けになる大切な一冊になりました。

もしご興味あれば、ぜひ手に取ってみてください🌷